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キッチンと一体型のはめ込み式のコンロを、ビルトインコンロと言います。サイズや天板の材質、火力など、選ぶ基準はさまざまですが、どのように選べばよいのでしょうか。それぞれの特徴から選び方を解説します。
一般家庭で使われているガスには、主に都市ガス(13A・12A)とプロパンガス(LPG)の2種類があります。ガスの種類によってコンロも仕様が異なるため、ガスの種類に対応したコンロを選ぶ必要があります。
基本的なことですが、これを間違うと取付けができませんので、自宅のガスがどちらかを確認しましょう。ビルトインコンロの見た目では区別がつきませんので、注意してください。
ビルトインガスコンロの天板にはいくつか種類があり、価格はもちろん、素材による特徴や色なども違います。それぞれのメリット・デメリットを紹介するので、自分に適したものを選びましょう。
見た目もきれいで強度も高い天板で、近年主流となっています。
手入れも簡単で耐久性・耐熱性にも優れていて、使ったあとふきんで拭くだけできれいになります。
ただし、ガラスなので重い鍋を落とすなど、強い衝撃が加わると割れることがあります。
強化ホーローにガラスコーティングをした天板です。ガラスの光沢感と鋼板の丈夫さがあり、お手入れのしやすさも魅力です。カラーコーティングもできるため、カラーバリエーションも豊富。
ただし、衝撃や長期使用などで表面塗装が剥がれると、そこから錆びてしまいます。
耐久性に優れ、硬いものでこすっても問題ありません。値段も安いのが特徴。
ただし、塗装が弱く傷がついたらそこから錆が発生することがあります。
アルミは熱伝導性の高い金属で、熱の分散が早いという特徴がある材質です。汚れの焼き付きやこびりつきが置きにくく、お手入れが簡単です。
しかしアルミは柔らかいため、硬い物で強くこすると傷がつきやすくなります。ガラスよりマットな質感ですが、価格も高めです。
業務用キッチンでよく使用される材質で、重厚感があり、錆や衝撃へ強いのが特徴です。小さな傷がつきやすいとはいえ、その傷も魅力となる素材と言えます。ゴシゴシ掃除しても問題ない天板です。
ビルトインコンロには、台下にオーブンがあるかどうかで工事の内容が変わってきます。既存のビルトインコンロにはオーブンが付いていますが、ほとんど使わない、または電子レンジのオーブン機能を使っているという場合にはオーブンを外すことができます。
オーブンを外せば、台下は物入れとして使えるため、鍋やボウルなどキッチン用品の収納にできます。
現在が据え置きタイプのコンロの場合、キッチンがコンロの分凹んでいることがあります。台をビルトインコンロ対応のものに替えれば、設置できるようになります。
ただし一体型のビルトインコンロにしたい場合、電源部やガス管の処理が必要なので、資格を持った人しか工事ができません。必ずビルトインコンロの設置が可能な有資格者が在籍している業者に依頼するようにしましょう。