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ビルトインコンロを交換するには、どのような業者を選べばよいのでしょうか。そのためには知っておく必要のあるポイントがあります。ここでは、ガスの種類別に異なる資格や、5つの依頼先をそれぞれ解説します。業者選びの参考にしてみてください。
ビルトインコンロの交換を行うには、資格が必要です。都市ガスかプロパンガスかでも必要な資格が違うため、それぞれ説明します。
都市ガスのビルトインコンロの交換には、「ガス可とう管接続工事監督者」という資格が必要です。これは、ガス可とう管(強化ガスホース、金属可とう管)や、機器接続ガス栓を使ったガス機器とガス栓を雪像する工事に関わる監督・施工ができる資格であり、都市ガスのみを対象としています。
この資格は、ビルトインコンロとの接続はできますが、フレキ管側の施工はできないので注意してください。
ガス配管やガスメーター、ガス栓などの位置替え、撤去工事などを行う場合には「簡易内管施工士」の資格が必要になります。現場の状況次第ではこの資格がないと工事ができないので事前に確認しておきましょう。
プロパンガスの供給やプロパンガスを使った設備の設置や変更の工事を行う場合には、「液化石油ガス設備士」という資格が必要です。これは国家資格であり、家庭で使用するプロパンガスの設備や配管の接続工事はほぼすべて施工可能。
ただしこの資格には有効期限があるので、再講習を受けて更新されているか確認しましょう。
設備の点火方式を、電池からコンセントに変更するなど、ビルトインコンロの施工に電源工事が発生する場合には「電気工事士」の有資格者が必要です。その場になって必要ということになると、時間がかかってしまうため、工事前に必要かどうか確認してください。
「ガス機器設置スペシャリスト」は、特に施工できる範囲が広がる資格ではありませんが、ガス機器の設置工事に対して高度な知識と技術を持っていることを示すものです。
使用しているガスが都市ガスかプロパンガスかを連絡して依頼しましょう。ガス会社であれば、ガスの取扱い技術に長けていると考えられます。
ただし割引などは活発に行われておらず、他種の業者に比べ高価になることがあります。
ビルトインガスコンロのメーカーへ交換工事を依頼することもできます。コンロの知識が豊富なので、メーカーが決まっていれば依頼してもよいでしょう。
割引や値引きなどは行っていないことが多く、工事自体は委託事業者が行うことが多いようです。
住宅設備機器のリフォームを専門としているため、ガス周辺機器も扱っています。セールや工事費込みの価格設定により、比較的安くなることも。種類も多いのでいろいろ見て決めたい場合にもよいでしょう。また独自の保証サービスを行っていることもあります。
しかし、工事は委託業者が行う場合が多く、工事とセットだと細かい要望を伝えにくいデメリットもあります。
中には悪質な業者もいるので注意しましょう。
ビルトインコンロを販売しているホームセンターや家電量販店では交換工事の相談ができる場合があります。
購入から工事まで一括で頼めるので面倒なこともありません。実物を実際に見てから決められ、業者によってはポイントをためられたり分割払いができたりといったメリットもあります。
ただし、店舗によっては種類が限られており、対応したスタッフの知識に差があることもあります。
とにかく費用を抑えたい場合には、ネット通販でコンロを購入し、施工会社を別に探すとよいでしょう。特殊な工事も依頼しやすく、相談がしやすくなります。
自分で業者を探さなければならず、手続きなど面倒なこともあります。
ビルトインコンロの施工には、最低限持っていなければならない資格があります。必要な資格の有無を確認した上で、5つの依頼先からそれぞれのメリット・デメリットをよく比較検討して、業者を決定しましょう。